「おむすび」の尊さ
私たちの生活の中には、神道由来の言葉がたくさん生きています。
例えば、「おむすび」は、神道と深い縁があるのです。
日本人は古くから、米を食べて生きてきました。米は稲からとれます。「稲」とは命の根っ子という意味です。農家の方が、思いを「こめ」て作ったのが「お米」です。その米でおむすびをむすぶとき、手のひらに塩をとります。これには味つけのためだけでなく、お清めの意味もあります。
また、お米には稲魂(いなだま)という神霊が宿っているといわれおり、手のひらはもっともエネルギーが集中する場所ですから、そのエネルギーと母親の愛情をぎゅっとおむすびに込めるわけです。これが転じて、子どもを大切に育てることを「手塩にかける」というようになりました。
ただただ感謝しかありません。
若宮八幡社
宮司
副野 均