神前結婚式とは
神前結婚式とは何か。よくご存知ないという方もいらっしゃることでしょう。コラムの初回にあたり、ひとつの言葉をテーマに神前結婚式の意味をお伝えしていきたいと思います。
「むすび」という言葉は、現代ではバラバラのものをひとつにすることを意味します。しかし古くからあるこの言葉は、もともとは少し違う意味も持っていました。
古の日本では「むすび(むすひ)」は「産(むす)霊(ひ)」と書き、あらゆるものはこの「むすび」の力によって産み出されると考えられてきました。
私たちの命は両親の「むすび」によって生まれました。さらに両親はその祖先たちの「むすび」によって生まれました。こうした「むすび」の力によって家族は誕生し、繁栄を繋いでいきます。
神前結婚式とは、新郎新婦が夫婦の契りを結び、両家が親戚となって結ばれることを神様の前で奉告(神様に奉告すること)する祭祀なのです。
若宮八幡社
宮司
副野 均